正珪酸を用いた「きゅうり」の生育試験が終わりましたのでご報告します。
きゅうりの収穫数、収量、根の重量を比較しました。
◆収量・収穫数◆
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【積算収穫数(本)】
対照区32本に対し、正珪酸区では57本になりました。
約1.8倍です。
【積算収量(g)】
対照区4,045gに対し、正珪酸区では7,691gになりました。
約1.9倍です。
◆収穫後の根重量◆
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【収穫後の根重量】
根の重量(g) | 合計 | 平均 |
対照区 | 32.8 | 10.9 |
正珪酸 | 72.4 |
24.1 |
根の重量は、対照区の約2.2倍となりました。
◆考察◆
今回、育苗期~収穫期を通じて正珪酸の施肥効果を確認しました。
収穫初期は正珪酸区と対照区に大差がありませんでしたが、収穫中期には成長の差が開き始め、最終的には収穫量・収量ともに2倍弱の差となりました。
収穫後の根の状態を確認すると、正珪酸区の根の重量が2倍以上となっていました。
正珪酸区の収量が約2倍になった要因は、根張りがよくなることによる肥料成分の吸収促進、葉が立つことによる光合成の促進等が考えられます。
きゅうりは元来ケイ酸を必要としている植物ですが、こんなにも顕著な差が出るとは思いませんでした。
今度は秋栽培のきゅうりで再現試験を行ってみたいと思います。
=試験の概要======================================
【供試品種】
強健夏秋きゅうり
【試験区】
1.対照区
2.正珪酸区
ポットによる栽培で、各3ポットずつ
【栽培暦】
’14/4/7 播種
’14/5/2 1回目;育苗箱への葉面散布
’14/5/20 ポットへ定植
’14/5/21 2回目;葉面散布
’14/6/3 3回目;葉面散布
’14/6/11 カルグッド70を葉面散布
’14/6/13 4回目;葉面散布
’14/6/23 5回目;葉面散布、潅水
’14/7/1 6回目;葉面散布、潅水
’14/7/3 グリーンジェル6-9-6 300倍を潅水
’14/7/11 7回目;潅水
’14/7/22 8回目;潅水
(赤字は、正珪酸区のみの処理)
【収穫時期】
2014/6/17-2014/8/1
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